2008年1月11日(金)08:48

シェンゲン圏拡大以降不法入国者が大幅に増加

ベルリン(ドイツ通信社dpa)

新聞報道によれば、ドイツへの不法入国はポーランドおよびチェコとの国境の旅券検査廃止以降大幅に増加した。ドイツ東部国境での抜き打ち的検査の結果、昨年12月21日から1月7日までの間、614人の不法入国者が捕まった、とビルト紙Bild(金曜版)はドイツ連邦警察の内部情報として伝えた。シェンゲン圏拡大前の2007年上半期では、この1253kmのドイツ東部国境で捕まった不法入国者は半年間で484人に過ぎないという。

ミッテルドイチェ・ツァイトゥング紙Mitteldeutsche Zeitung(金曜版)は、12月21日から1月2日までにポーランドとチェコから不法入国を試みたケースが330件にのぼると報じた。これはドイツ内務省も確認した数字であるという。警察労組のコンラート・フライベルク委員長は同紙に「私たちが恐れていたことが現実になった」。不法入国者から市民を守るべく必要な措置を講じる時だ、と語った。

ビルト紙によれば、警察専門筋は実際の件数が10倍にのぼると推測する。検査の対象となる車は2000台に1台であるからだという。

原題:Illegale Einreise nimmt nach Schengen-Erweiterung stark zu




ホームへ戻る