2012年1月4日(水)

欧州委員会によればユーロ安定の新条約は5年の期限付き

ブリュッセル(dapd)

欧州委員会の意向では、ドイツが強く主張して認めさせた財政管理共同体の構築に向けた政府間条約は5年の期限付きになるという。「条約の諸要素はこの期間内にEU法に移されるのが望ましい」と水曜日欧州委員会筋は伝えた。「永久に二つのレールが並行して走る」ことは許されない。「これは欧州議会の立場でもある」、と交渉に参加したキリスト教民主同盟(CDU)のエルマー・ブローク欧州議員は水曜日の晩 dapd 通信社に語った。

これにより欧州委員会とドイツ政府の間で新たな対立が持ち上がる恐れが出てきた。というのも、アンゲラ・メルケル首相は12月のEU首脳会議で、ユーロ圏諸国が永続的に債務ブレーキを導入し、安定協定に違反した場合は自動的な制裁に服することを認めさせたからである。これは、個々の通貨同盟加盟国が二度と予算を超えた大盤振る舞いをしないことを市場に確信させるものであった。

イギリスがこれを加盟全27ヶ国のEU法に盛り込むことを拒んだため、新たな規定は政府間条約の形をとる。しかし欧州委員会はこれにより新たな構造が生まれるのを避けたい意向であり、連合体の永続的な分断も回避したい意向である。「イギリスも一緒に乗船させるという目標を取り下げてはならない」とEUの高官は木曜日に語った。

しかし目下のところ、今よりも5年後にその可能性が高まっているかどうかは疑わしい。またこうした理由からドイツ政府が政府間条約の自動的な期限切れに賛成する見込みも薄いと外交筋は見ている。「意見調整の必要がある」と欧州委員会筋は認める。

今週金曜日にはEU加盟国および欧州議会の交渉担当者がブリュッセルに集まり、政府間条約の交渉を進める予定である。EUのヘルマン・ファンロンパイ常任議長は1月末の臨時首脳会議までに条文に関する合意を取りつけ、今年中に加盟国での批准を完了させたい意向である。

原題:Euro-Vertrag soll laut Bruessel auf fuenf Jahre befristen werden




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