2012年1月7日(土)

セルビアのタディッチ大統領はコソボの独立を承認しない意向

大統領はコソボでミサに出席

AFP

セルビアのボリス・タディッチ大統領はコソボの独立承認の可能性を否定した。私はコソボを「決して」独立国家として承認しない、と大統領はコソボ西部を訪問した際、新聞記者の質問に対して答えた。「この答えは簡潔明瞭だ。」タディッチ大統領は正教会のクリスマスミサに出席するため、デチャニ修道院を訪ねていた。コソボ独立をめぐる問題は、セルビアの目指すEU接近の大きな障害となっている。

この前日、デチャニの町ではおよそ200人のアルバニア系住民がセルビア大統領の到着に抗議するデモを行った。地元メディアの報道によれば、デモ参加者はタディッチ大統領の乗った車に投石したという。警察はこの事件を確認していないが、治安部隊は大量の催涙ガスを噴霧した。タディッチ大統領のコソボ訪問をめぐっては、コソボ警察とKFORのNATO軍の数多くの部隊が安全確保のために投入された。

タディッチ大統領は正教会のクリスマスのお祝いで「すべてのコソボ住民」すなわち「セルビア人のみならずアルバニア人にも」「平和のメッセージ」を送った。セルビアは、2008年に宣言され、数多くの国から承認を受けたコソボ独立を承認しておらず、依然この地域をセルビアの州と見なしている。14世紀に設立されたデチャニ修道院は、セルビア人がこの地域に居住していた証明となっている。

原題:Tadic will "niemals" Kosovo-Unabhaengigkeit anerkennen
Serbischer Praesident besucht Gottesdienst im Kosovo




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