2012年1月12日(木)
AFP
外交筋によれば、欧州連合は予算協定の基本原則で合意したという。AFP通信がブリュッセルの交渉筋から得た情報では、「条約の枠組みはできている」が、ただ「議論のある点がいくつか」が残っているという。
「良い進展が得られ、大筋では合意ができている」。あとは合意文書を作成し、1月24日の財務相会合に向けて、EU加盟国の財務相に提示するだけである。そうなれば条約は1月29日のEU首脳会議で採択され、3月には公式に調印の運びとなるという。当初は交渉の完了時期を3月と見込んでいた。
交渉筋によれば、議論のある点としては債務ブレーキ規定をそれぞれの国の憲法に定めるか、または適当な法規として定めるかという問題がある。また、債務協定の実行において欧州委員会や欧州司法裁判所のようなEU機構にどのような役割を負わせるかという問題も焦点となっている。
当初から議論が必要とされている問題には、財政管理条約を恒久的救済メカニズムのESMと連結させるべきというドイツの要求もある。メディアの報道によれば、ドイツ政府はこの措置により、厳格な予算規律の規定を守っている国のみに今後発足するESMの支援を受ける資格を与えることを考えているという。
イギリスを除くEU加盟国は昨年12月の首脳会議で予算規律強化に向けた協定で原則合意した。イギリス政府がEU条約の改正を拒んだため、協定は参加する国々の間の政府間条約として結ばれることになる。協定の策定にはイギリスを含むEU加盟国の代表者、ならびに欧州委員会と欧州議会も参加している。
原題:EU trifft offenbar Grundsatzeinigung zu Haushaltspakt
Zwischenstaatlicher Vertrag fuer Finanzdisziplin