2012年1月26日(木)

ブルガリアとルーマニアのシェンゲン圏加盟は見送りの公算

外交筋:「欧州委員会の報告書は否定的な内容」

AFP

速やかなシェンゲン圏加盟というブルガリアとルーマニアの希望はまた打ち砕かれる見込みである。AFP通信が木曜日コペンハーゲンで開かれたEU内相非公式会合の枠外で得た情報では、2月に発表される両国の汚職や組織犯罪撲滅の進捗状況に関する欧州委員会の報告書はブルガリアにとって不利な内容になるという。シェンゲン圏加盟問題は隣接する両国が一括して扱われる。すなわちどちらか一国だけ加盟という扱いにはならない。

オランダはブルガリアとルーマニアのシェンゲン圏加盟に反対している。オランダ政府は汚職などによりシェンゲン圏外側の国境で検査が不十分となる事態を危惧しているからである。シェンゲン圏内部では旅行者に対する旅券検査は行われない。シェンゲン圏加盟の承認はEU諸国の全会一致による。

昨年12月、EU諸国はルーマニアとブルガリアのシェンゲン圏加盟決定を今年3月に延期し、欧州委員会の報告書を待つとした。ドイツは、両国に対してさしあたり水路と空路の国境開放を行うとの譲歩案を提案している。

Bulgarien und Rumaenien vor Rueckschlag bei Schengen-Beitritt
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