2013年1月9日(水)
セルビア政府はコソボに住むセルビア系住民に対する自治権を要求した。「コソボのセルビア人に対して初めて自治権の提案が行われる」。同時にこれが依然セルビア政府によるコソボの独立国家としての承認を意味するものではないことを明確にしておく、とセルビアのイヴィツァ・ダチッチ首相は閣議を終えて語った。セルビア政府は二つの文書を決議したが、これはEUの仲介のもとで引き続き行われるコソボとの交渉の基本となる。文書の詳細な内容はこれまでのところ明らかにされていない。
昨年12月Beta通信は、今回決議された文書のひとつがセルビア系住民が多数を占めるコソボの地域に対して「高次の自治権」を求める内容であると報じている。お手本になるのはスペインのカタルーニャ自治州であるという。人口約40,000人のセルビア系住民が多数を占めるコソボ北部の4つの地域に自治権を求めるほか、合わせて約80,000人のセルビア系住民が住む他の地域にも自治権が認められねばならないとしている。セルビア政府は今のところこの報道を否定していない。
セルビアは依然コソボをセルビアの自治州と見なしており、2008年の独立宣言の承認を拒んでいる。コソボ北部のセルビア系住民もプリシュティナのコソボ政府を承認していない。両国はEUの仲介のもと、たびたび交渉を行っている。両国関係の正常化に向けた進展はセルビアとEUとの加盟交渉の前提である。
原題:Belgrad will Autonomie fuer Serben im Kosovo
Katalonien offenbar als Vorbild