2013年1月13日(日)

英野党:「キャメロン首相は『夢遊病者のように』EU脱退に向けて歩んでいる」

英首相は国民投票の実施を発表する模様

AFP

イギリスの野党はデーヴィッド・キャメロン首相の反EU路線に対する批判を強めている。首相はEU脱退に向けて「夢遊病者のように歩んでいる」と労働党のエド・ミリバンド党首はBBC放送で述べた。「私はデーヴィッド・キャメロンの行っていることはきわめて危険だと考える」。ブリュッセル(=EU)からロンドンに権限を取り戻すという首相の施策は英国の利益にならない、とミリバンド党首は語った。

報道によればキャメロン首相は1月22日にも欧州連合に関する演説を行う予定で、その内容が注目されている。この数ヶ月首相は反EUの姿勢を強く打ち出している。首相は自らが所属する保守党の反EU派だけでなく、EU脱退を求める世論の高まりからも圧力を受けている。そのためメディアによれば、キャメロン首相はこの基調演説で2015年の議会選挙後に権限をEUから取り戻すことを問う国民投票を実施すると発表する意向であるという。

キャメロン首相の路線は他のEU加盟国から批判的に受けとめられている。ドイツのギード・ヴェスターヴェレ外相(自由民主党FDP)は今週金曜日、イギリスの欧州連合残留を強く求めたばかりである。ヴェスターヴェレ外相はキャメロン首相に対して、EUの成果を「瓶からスピリットを抜くことで危うくせぬよう」警告した。「今、瓶からスピリットを抜く者は、二度と元に戻すことはできない。」

月曜日にベルリンで開かれる英独EU協議の席でも、欧州連合の今後の発展に関する意見の相違をめぐって討議が行われる。年に1度開かれるこの会合では、イギリスのデーヴィッド・リディントンEU担当相などが出席する。

原題:Opposition: Cameron "schlafwandelt" Richtung EU-Austritt
Britischer Premier will offenbar Referendum ansetzen




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