2013年1月15日(火)

シュレーダー前首相は法定最低賃金とトルコのEU加盟を主張

ヴィトムント(dapd)

ドイツのゲルハルト・シュレーダー前首相(社会民主党SPD)はニーダーザクセン州議会選挙戦の演説で、ドイツに法定最低賃金制度を導入するよう求めた。「時給8.50ユーロ未満は一切認めないというのがまともなやり方だ。これが良い社会民主的政策だ」とシュレーダー前首相は火曜日の晩、東フリースラントのヴィトムントで開かれたSPDの集会でおよそ300人の支持者を前に語った。

しかし演説の中心テーマは州の政治ではなく、EU政策であった。シュレーダー前首相はその中でトルコの早期EU加盟に支持を表明した。

シュレーダー首相は、2003年にアジェンダ2010を導入した際に当時自ら率いる連邦政府が法定最低賃金制度の承認もはかるべきであったと述べた。「しかし当時私たちは連邦参議院で過半数を持っていなかった。これは実行力の欠如ではなく、力の欠如であった」とニーダーザクセン州首相も務めたシュレーダー前首相は付け加えた。

併せてシュレーダー前首相は、自らの社会制度・労働市場改革が金融・債務危機にもかかわらずドイツが好調を維持している一因であると述べた。「私はこの改革が問題を引き起こしたことを承知している」、しかしそれに代わる対案はなかったのだ、とSPDの党首を務めたシュレーダー前首相は同党の支持者に呼びかけた。

ドイツはひとえに必須の改革を早期に実行し、産業構造を維持し、「アングロサクソン的な金融取引に手を染め」なかったがゆえ、危機を乗り越えることができたのだ。「他の国々は私たちが2003年に始めたことを今になって行わねばならない」と前首相は主張した。

シュレーダー前首相は欧州の安定確保にトルコが重要な役割を担うと述べ、「私たちはトルコを欧州連合の加盟国として必要としており、またアラビア世界との橋渡し役としても必要としている」と語った。

原題:Altkanzler Schroeder fuer gesetzlichen Mindestlohn und tuerkischen EU-Beitritt




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