2015年1月11日（日）
AFP
急進左派連合のアレクシス・チプラス党首はギリシャのユーロ脱退を否定した。「あらゆる点から見て、ギリシャのユーロ脱退が議論にのぼらないことは明らかだ」。2012年の債務危機の真っただ中では「こうした警告」も許された。しかしこの間「状況はまったく変わっている」とチプラス党首は週刊紙リアルニューズRealnewsとのインタビューで語った。急進左派連合は1月末の選挙で第一党になる可能性がある。
保守のアントニス・サマラス首相はユーロ脱退の恐れがあると述べるが、「毎日EUの責任ある高官」が彼の発言を否定している、とチプラス党首は語った。1月25日の議会選挙で敗北の恐れのあるサマラス首相は、急進左派連合の目指す厳しい緊縮路線の放棄が外国の債権者との関係断絶を招き、ギリシャのユーロ圏脱退をもたらすとして絶えず警告している。しかし先週欧州委員会は一国のユーロ加盟は「撤回不可能」と明言している。
急進左派連合が勝利する可能性が出てきたことで、ドイツではギリシャのユーロ脱退や今後のギリシャとの関係に関する議論が高まった。チプラス党首はインタビューの中で、選挙戦勝利の暁にはギリシャは「欧州の破滅と極右の伸長、欧州経済の後退をもたらす緊縮政策に対する戦いの最前線に立つ」と語った。チプラス党首はすでに、ギリシャの「人道的な危機」に終止符を打ち、そのために最低賃金を580ユーロから751ユーロに引き上げる意向を表明している。
原題：Syriza schliesst Euro-Austritt Griechenlands aus
Tsipras will gegen "ruinoese" Sparpolitik kaempfen