2015年1月28日(水)17:34

EUはブルガリアの状況を厳しく批判

ドイツ通信社dpa

EU加盟国ブルガリアは自国の政治状況に関して、またしてもEUからの厳しい批判に甘んじねばならない。EUの審査報告書は、司法改革ならびに汚職と組織犯罪撲滅の取り組みが依然遅々として進んでいないと指摘した。

ブルガリア同様2007年1月にEU加盟を果たしたルーマニアの状況については、まだ欧州委員会の満足度が高い。欧州委員会のフランス・ティメルマンス副委員長は、ルーマニアは正しい道を歩んでいる、しかし進歩を引き続き固定化する必要がある、と語った。

ブルガリアの状況改善の妨げとして、欧州委員会はとりわけ同国の内政状況を指摘した。「この報告書の期間に三つの政権が生まれ、議会では膠着状況が支配した状況は、明らかに改革意欲の減退につながった」。現政権は今後改革を実行に移す必要がある、と報告書は現在の状況を判断している。

欧州委員会の報告書によれば、汚職や組織犯罪の裁判手続きの完了例がきわめて少ないこと、ならびに司法の高位ポストの人事が不透明なことなどが具体的な問題として挙げられるという。国民や投資家の信頼を回復しようとするならば、こうした問題を解決しなくてはならない、とティメルマンス副委員長は指摘した。

ブルガリアの中道右派連立政権は水曜日、欧州委員会の指摘に同意を示した。ブルガリアは汚職撲滅局の創設手続きを開始するとメグレーナ・クネーワ副首相は発表した。また司法改革も推進すると述べた。

一方、はるかに良い評価を受けたEU加盟国ルーマニアは、この最新のEU報告書に喜びを示した。ロベルト・カザンチウスRobert Cazanciuc司法相は報告書について、ルーマニアの目指すシェンゲン圏加盟への新たな対話の「扉を開くもの」と評した。

クラウス・ヨハニス大統領は、報告書に記されたルーマニア議会への批判を受け入れた。国会議員は、刑事訴追を受けた議員に対する不逮捕特権の剥奪をあまりにも頻繁に拒否している、と大統領は述べた。ヨハニス大統領に近い市民系野党PNLは、議員の不逮捕特権の制限や撤廃を求めている。

原題:EU uebt scharfe Kritik an Zustaenden in Bulgarien




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