2016年1月17日(日)16:52
AFP
セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ首相は2020年のEU加盟という目標をにらみ、再選挙を実施する意向である。「セルビアはEU加盟の準備をするためにさらに4年間の安定が必要だ」。「私は再選挙を実施する決意だ」とヴチッチ首相は日曜日、保守系で親EUの与党セルビア進歩党(SNS)の幹部会合で語った。
SNSは2014年3月の議会選挙で絶対多数を獲得しており、任期は本来あと2年あるが、EU加盟を目前にして選挙を行い、政治的不安定を招くことは避けたいというのが首相の意向である。セルビアの憲法によれば再選挙の方法は二つある。首相が辞任するか、議会解散と再選挙実施を大統領に働きかけるかである。
セルビアは2012年3月からEU加盟候補国となっているが、コソボ問題のため長い間加盟交渉の開始が滞っていた。ようやく昨年12月に最初の二分野の交渉が始まった。セルビア政府は今日に至るまでかつての自治州コソボの独立を認めていないが、この間、EUの圧力もあって、コソボとの関係正常化に努めている。
原題:Serbischer Regierungschef will Neuwahl ansetzen