2016年1月23日(土)09:04

EU加盟数ヶ国は国境検査期間を延長する模様

AFP

報道によれば、EU加盟数ヶ国は依然続く難民問題のため、シェンゲン圏内の国境検査をさらに延長する意向であるという。延長を計画しているのはドイツ、オーストリア、ベルギー、スウェーデン、デンマークなどであると、ベルリンのヴェルト日曜版Welt am SonntagはEUの上級外交筋の発言として報じた。それによれば国境検査は最長で2017年末まで続く可能性があるという。

その計画に従えば、現在の規定で2016年5月までとしているドイツも、最長で1年半検査期間を延長することになると同紙は報じている。国境検査期間の延長に必要な手続きは、来週月曜日にオランダのアムステルダムで開かれる非公式のEU内相会合で決定されるという。

ドイツのジーグマー・ガーブリエル経済担当相(社会民主党SPD)は国境封鎖を行わぬよう警告し、EU対外国境の効果的な防備を求めた。「私はすべての欧州市民が理解しているものと思う。EU内の国境封鎖は、対外国境の防備が今後とも長期にわたって行われない場合の次の策であるということを」。危惧するのはその際に「経済的な破局がヨーロッパ全土に及ぶ」ことだ、とガーブリエル経済担当相は南西ラジオ放送Sudwestrundfunkで語った。

ドイツは難民流入を受けて昨年9月13日に初めて国境検査を再開した。この措置はたびたび延長され、今のところは2月13日が期限となっている。トーマス・デメジエール内相(キリスト教民主同盟CDU)は、国境検査期間をさらに延長することが必要と考えている。

原題:Mehrere EU-Staaten wollen Grenzkontrollen offenbar verlaengern




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