2001年7月24日(火) 15:55

研究所:「ドイツは東方拡大で一層の負担増」

エッセン(ロイター)

欧州連合(EU)の東方拡大は、経済研究所の推計によれば、新規加盟国への地域援助だけで年間40億ユーロの負担をドイツにもたらすという。これは、工業化の遅れた地域に対するこれまでの拠出金の倍増を意味する、とライン・ヴェストファーレン経済研究所(RWI)は火曜日エッセンにおいて発表した。欧州農業政策に関する追加支払金と行政管理上の支出はこの推計には含まれていないという。

また、貧しい国々の加盟後、ルール地域と東ドイツに対するEU補助金は大幅にカットされることになる、とRWIは伝えている。このモデル計算は、新規12ヶ国へのEU拡大およびEU補助金規定の非改正を前提に行われている。

ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)は数週間前、ドイツは中東欧諸国の主用貿易相手国として、これらの国々のEU加盟から最も大きな恩恵を受ける国であると主張し、それゆえ私は引き続き速やかな拡大に尽力するつもりである、と述べた。EU加盟国は6月中旬のイェーテボリにおけるEU首脳会議において、第一陣の新規EU加盟国に2004年の欧州議会選挙への参加を可能にするという目標で合意に達した。しかしこれは最も順調なEU加盟候補国は2002年の終わりに加盟協議を完了できるということを前提にしている、と首相は語った。

原題:Forscher: Deutschland muss bei Osterweiterung mehr zahlen