2001年7月27日(金) 14:09
ブリュッセル(ロイター)
ポーランド政府は、EU労働市場開放の移行期間をめぐる欧州連合(EU)との対立において、妥協の用意があることを示唆した。EUとの加盟協議のポーランド主席交渉官ヤン・クラコフスキーは、金曜日ブリュッセルにおいて、ポーランドは移行期間の必要性を認めないものの妥協点を見出さねばならない。それゆえポーランドは今年の終わりまでに独自の提案を行うつもりである、と語った。EUは、最長で7年という東欧の人々に対する労働市場開放の移行期間を、すでに加盟候補国に対して提案している。
ポーランドではこの提案は批判を浴びた。しかしドイツのゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)は、EU拡大後にドイツの労働市場を安い労働力の流入から守るために、この移行期間を強硬に主張している。これに対しポーランド政府は、そのような危険性が存在しないとの立場をとっている。EUは現在10の東欧諸国ならびにキプロスおよびマルタと加盟交渉を行っている。
クラコフスキー主席交渉官は、ポーランドは2002年に加盟協議を終え、2004年にEU加盟国として欧州議会選挙に参加するという自らの目標を堅持している。今年の国内の選挙もこの目標に何ら変更をもたらすものではない、なぜなら大政党はことごとくEU加盟を支持しているからである、と語った。
加盟交渉の完了に向けてポーランドは先にまた一つハードルを越えた。ポーランド代表団とEUはエネルギー問題に関する加盟協議を完了した。ポーランドはこれにより、31の加盟協議事項のうち17についてひとまず協議を終えた。
原題:Polen will EU Vorschlag zu Arbeitsmarktoeffnung vorlegen