2002年7月1日(月)15:45

ラスムッセン首相はEU拡大の遅延に対し警告

コペンハーゲン(AP)

デンマークの首相で現在欧州理事会の議長を務めるアンデルス・フォグ・ラスムッセンは、計画中の欧州連合の東方拡大が遅延せぬよう警告を行った。「小さな遅延といえども長期の延期を招く恐れがある」。それゆえタイムスケジュールは絶対に守られねばならない、とラスムッセン首相はデンマークのEU議長職就任にあたり、月曜日コペンハーゲンで語った。

今後6ヶ月のデンマーク政府の絶対的優先課題はEU拡大である、とラスムッセン首相は強調し、私は10の加盟候補国との交渉が今年末までに完了するものと確信していると述べた。2004年にはキプロス、マルタ、ハンガリー、ポーランド、チェコ共和国、スロヴェニア、スロヴァキア、ラトヴィア、エストニア、およびリトアニアが欧州連合に加盟する予定である。その際、障害となる恐れがあるのは農業補助金の将来のあり方であり、この問題では相変わらずドイツとフランスの間で論争が繰り広げられている。

午前中コペンハーゲンでラスムッセン首相と会談した欧州委員会のロマーノ・プローディ委員長は、ニース条約をめぐる2度目のアイルランドの国民投票の意義を強調し、アイルランド国民に対して、10月末に予定される2度目の国民投票ではニース条約を承認するよう求めた。さもなくば拡大は深刻な危機に陥る、と委員長は警告した。昨年の1回目の国民投票でアイルランド国民はニース条約を否決している。プローディ委員長は、もし再度否決されるような事態になればEUはアイルランドの投票結果を回避するプランを持ち合わせていない、と強調した。

原題:Rasmussen warnt vor Verzoegerung bei EU-Erweiterung




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