2002年7月10日(水)21:50
パリ(AP)
フランスのエルヴェ・ゲイマール農業相は水曜日、フランツ・フィシュラー農業担当委員の農業政策改革案を批判した。ゲイマール農業相は論評の中で批判点を列挙し、直接補助金に関する変更計画は1999年の首脳会議でEU各国首脳が委任した範囲をはるかに越えるものである、と述べた。
ゲイマール農業相は、フィシュラー委員が欧州共通農業政策の根本的変更を意図しているとして提案を批判した。ゲイマールの言葉によれば農業相自らも求めている農業システムの簡素化が、欧州の農業政策の基本理念を変更する口実に使われるようなことがあってはならない。フランスの農家はこの提案で挑発を受けたと、と語った。
フィシュラー委員はEU拡大を背景に農家への直接補助金を生産高から切り離し、厳しい環境保護・動物保護基準ならびに食品安全基準に結びつける意向である。直接補助金から最も恩恵を受けているフランスはすでに欧州委員会提案に対する反対を表明していた。
原題:Frankreich kritisiert EU-Vorschlaege zu Agrarreform