2002年7月11日(木)01:30
ベルリン(AP)
東ドイツの連邦諸州の農業担当大臣は欧州委員会のフランツ・フィシュラー農業担当委員の改革案に断固反対する旨を通告した。「これは東ドイツ諸州に対する不当待遇にほかならない」とテューリンゲン州のフォルカー・スクレーナル農業相(キリスト教民主同盟)は『ベルリーナー・ツァイトゥング』紙(木曜版)に語った。
とりわけスクレーナル農業相が批判したのは、大企業体に対する補助金に将来300,000ユーロの上限を設けるという欧州連合の計画である。これはおもに、ドイツ民主共和国(DDR)時代の大規模生産共同体に由来する東ドイツ地域の企業体に損害を与えるものである。ザクセン一州で8,300人の職場が失われると予測される。新連邦州*)は関係するすべての委員会や人々を動かして、フィシュラー委員の計画をご破算にするつもりだ、とスクレーナル農業相は語った。
原題:Ostdeutsche Agrarminister kritisieren EU-Reformplaene
*)訳注:「新連邦州」とは旧東ドイツ(DDR)地域を指す。