2003年7月11日(金)09:59

ドイツ連邦参議院はEUとNATOの拡大を承認

参議院議長:「欧州分断の最終的克服」

ベルリン(AP)

ドイツは欧州連合とNATOの拡大に道を開いた。連邦議会に続き連邦参議院も金曜日、全会一致で10ヶ国の2004年5月1日の欧州連合加盟と7ヶ国のNATO加盟を承認した。連邦参議院のヴォルフガング・ベーマー議長は「歴史的意義を持つ一歩」と評し、この拡大条約により鉄のカーテンによる欧州の分断は最終的に克服される、と述べた。会議には加盟候補国の大使も出席した。

EUとNATOの拡大により、ヨーロッパ全体の平和、自由、安全、繁栄が長期的に保証されるチャンスが生まれる、とザクセン・アンハルトの州首相を務めるベーマー議長は述べ、拡大条約は「疑いもなくヨーロッパ近代史の最も重要な条約に数えられる」と主張した。

2004年5月1日にポーランド、チェコ、エストニア、ラトヴィア、リトアニア、ハンガリー、スロヴェニア、スロヴァキア、マルタ、キプロスの10ヶ国が欧州連合に加盟する予定である。NATOにはブルガリア、エストニア、ラトヴィア、リトアニア、ルーマニア、スロヴァキア、スロヴェニアが新規加盟を果たす。

ドイツ連邦の16州の代表は全員EU加盟条約に賛成票を投じた。連邦州の代表から構成される連邦参議院は、NATO拡大条約に関する文書も承認した。批准手続きはこれをもって完了した。

原題:Bundesrat billligt Erweiterung von EU und NATO
Boehmer: "Teilung Europas endgueltig ueberwunden"




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