2003年7月15日(火)20:22
パリ(AFP)
欧州統合懐疑論者として知られるチェコのヴァーツラフ・クラウス大統領はあらためて、来年に予定されている自国の欧州連合加盟に対して批判的な見解を表明した。予定されている加盟は「街頭で歌ったり踊ったりして喜ぶべきものではない」。EU加盟は利益だけでなくトラブルも伴う難しい問題」なのである、と大統領はフランスの『フィガロ』紙に語った。
さらに大統領は、チェコの未来は加盟により「急激に変わる。それも良い方向ばかりではない」。チェコの課題は、EUの中で自らのアイデンティティーを失わないようにすることである。共同の欧州憲法も私の意見では不必要である、と述べた。
クラウス大統領は去る2月、僅差でヴァーツラフ・ハヴェル前大統領の後任に選ばれた。EU加盟を問う6月の国民投票では77パーセントがチェコのEU加盟を支持している。
原題:Tschechien: Praesident wettert gegen EU-Integration