2004年7月19日(月)19:28
ベルリン(ddp)
郷土放逐者同盟(BdV)はナチス時代のポーランド国民の苦しみをともに分かつ意向である。同同盟のエーリカ・シュタインバッハ議長は月曜日ベルリンで、郷土放逐者同盟は「ワルシャワ蜂起に関する知識やポーランドの運命に関する知識を広める」手伝いをする意向である、と述べた。キリスト教民主同盟の連邦議員を務めるシュタインバッハ議長はまた、私は「ポーランド国民とともにポーランドの死者を追悼し、平和と友好的な隣国関係に基づく共通の未来を希望する」と付け加えた。
シュタインバッハ議長の発言は、郷土放逐者同盟とドイツ政治教育連邦センターの主催する「感情移入−共存への道」という一連の催しの開幕で行われた。この催しは、すでに開催前からとりわけポーランドで強い反発を招いた。たとえばポーランドのヴラディスラフ・バルトシェフスキ元外相は、ポーランド人は郷土放逐者同盟がこの事件(=ワルシャワ蜂起。訳注)を回顧するのを望まない、と主張している。さらにポーランドでは、シュタインバッハ議長がこの機会を「放逐センター」の計画に利用するのではないかとの疑念の声が上がっている。
1944年8月1日、ポーランド亡命政府の指揮下にあったポーランド郷土軍は、ワルシャワをドイツ国防軍の支配から解放しようと試みた。蜂起は制圧され、ヒトラーの命令でワルシャワは徹底的に破壊された。
シュタインバッハ議長は、「ある種のドイツ人のように、自国の死者を悼む能力と意思のない人々は、決して真に心から他国の人々の苦しみをともにすることはできない。冷たい心は永久に冷たいままである」。故郷放逐者同盟の郷土団体や同郷会の人々は、「今日では彼らの故郷に住んでいる」人々と長年活発な交流を続けているのだ、と語った。
原題:Vertriebene wollen Anteil nehmen am Leid der Polen