2006年7月7日(金)16:53

欧州評議会はボスニア内の民族境界線の撤廃を勧告

サラエヴォ(AP)

欧州評議会はボスニア・ヘルツェゴヴィナに対して、EU加盟に向け、今なお憲法で規定されている民族境界線を撤廃するよう求め た。EUとの加盟交渉の可能性を維持するためには、2010年10月までに憲法を改正する必要がある、と欧州評議会の議員会議のルネ・ ファン・デア・リンデン議長は金曜日訪問先のサラエヴォで述べた。欧州評議会の決議は法的拘束力を持つものではないが、「政治的 メッセージ」である。「私のメッセージは、『力を合わせて共同の未来を築きなさい。それぞれがそれぞれの民族集団の中で暮らさね ばならない社会構造ではなく、共通の未来を展望できる社会構造を築き上げなさい』ということだ、とファン・デア・リンデン議長は 語った。セルビア系ボスニア人グループの政治家は、欧州評議会はクロアチア人、ムスリム、セルビア人が暮らすボスニアの内政に干 渉していると批判した。これに対しファン・デア・リンデン議長は、「不可能などと言うべからず。私たちにしてみれば、これは義務 なのだ」と答えた。

原題:Europarat mahnt Ueberwindung ethnischer Grenzen in Bosnien an




ホームへ戻る