2006年7月11日(火)16:04

EU財務相理事会はスロヴェニアのユーロ圏加盟を最終決定

ブリュッセル(AP)

スロヴェニアは2007年1月1日に新規加盟国の先陣を切ってユーロ圏に加盟する。これは欧州連合加盟国の財務相が火曜日ブリュッセルで決定したもの。1ユーロは239.640トラーと定められた。2004年にEU加盟を果たしたスロヴェニアは、これにより13ヶ国目のユーロ圏加盟国となった。ユーロの導入のためにはマーストリヒト基準の達成が必要となる。財政赤字は国内総生産(GDP)の3.0未満、債務総額はGDPの60パーセント以内、インフレ率は推薦値以内、すなわち現在は2.6パーセント以内が求められる。

財務相理事会はスロヴェニアのユーロ圏加盟を同国のワインと歌で祝賀した。しかし欧州委員会のホアキン・アルムニア通貨担当委員は、スロヴェニアはまだ課題が沢山残っている。長期的に財政を健全な基盤で支える必要がある、と強調した。だがまずスロヴェニアは今後5ヶ月の間にユーロ導入に必要な紙幣を発行し、硬貨を鋳造しなくてはならない。

キプロスは2008年のユーロ圏加盟を目指している。アルムニア通貨担当委員は、キプロスは2008年までの基準達成に必要な施策を残らず実施していると述べた。キプロスはすでに昨年の段階で新年度の財政赤字を2.4パーセントに抑えた。今年は2パーセントを若干上回る程度と予想される。しかし目標の2008年加盟を達成するには、債務総額を現在のGDP比69パーセントから60パーセント以下に引き下げる必要がある。

ポルトガルについてEU財務相理事会は、同国政府が目下EUと合意した財政赤字削減のタイムスケジュールを守っていることを確認した。この計画では2008年に再び3パーセント以内に抑えるよう求められている。しかし欧州委員会は、2005年の6パーセントという記録的な財政赤字を今年のうちに4.6パーセントに抑えるというポルトガルの目標の達成は難しいと見ており、今年度のポルトガルの財政赤字は5パーセントに達すると予測している。それゆえ更なる努力が必要であると同委員会は警告している。

原題:EU-Finanzminister besiegeln Beitritt Sloweniens zur Eurozone




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