2008年7月8日(火)12:42

セルビア新政府はEU加盟を目指す

ベオグラード(AP)

セルビアの新政府は議会の承認を受け発足した。ミルコ・ツヴェトコヴィッチ首相は最重要課題としてセルビアの欧州連合加盟を挙げた。しかし依然コソボの独立承認は拒んでいる。EUは火曜日、新政府の議会承認を歓迎する声明を出した。

欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長はツヴェトコヴィッチ首相に就任のお祝いを伝えた。バローゾ委員長は新首相に宛てた祝電で、新政権が欧州統合や改革プロセスにきわめて高い優先順位を与えたことを歓迎した。ハヴィエル・ソラーナEU外交上級代表も歓迎する旨を述べた。

月曜日夜の票決では民主党と社会党の連立政権は250票中127票の賛成で承認された。27名の議員は新政権への支持を拒み、残りの議員は票決を棄権した。棄権に回ったのは民族主義の急進党と自由党の議員である。自由党は社会党に譲歩しすぎたとして民主党を非難した。

ボリス・タディッチ大統領と社会党のイヴィツァ・ダチッチ党首は先週金曜日に連立契約に署名し、これにより組閣の道を開いた。ダチッチ党首は副首相兼内相に就任した。社会党は24の閣僚ポストのうち5ポストを得た。

5月11日に前倒しで行われた議会選挙では、タディッチ大統領率いる政党連合「欧州セルビア同盟」が一位となったものの、組閣に必要な多数は確保できなかった。これまでの連立政権は、欧州連合との関係ならびにコソボ独立宣言への今後の対応をめぐる争いで3月に分裂した。

原題:Neue serbische Regierung strebt EU-Beitritt an




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