2008年7月18日(金)17:09

EUはブルガリアへの補助金を大幅に削減する意向

ブリュッセル(AP)

欧州委員会はブルガリアに対し、数億ユーロの補助金を削減する意向である。南東欧のブルガリアは2007年1月1日のEU加盟以来、汚職撲滅でほとんど進展を見せていない。また組織犯罪も依然として深刻な問題である、とEUの高官は金曜日ブリュッセルで厳しく指摘した。欧州委員会は来週水曜日、新規加盟国ブルガリアとルーマニアの進展状況報告書を発表する予定である。

1989年の共産主義政権の崩壊以来、ブルガリアでは約150件の殺人事件が起きており、背後にはマフィアに似た組織が関わっているものと推測されるが、有罪判決が下りたものはない、と欧州委員会筋は伝えている。欧州委員会は補助金を削減することにより、EUの補助金が汚職官吏の懐に入ることも防ぐ意向である。

欧州委員会はすでに6月の段階で、ブルガリアに対する1億2000万ユーロの農業・地域補助金の支給を停止している。この決定は「EU不正撲滅庁EU-Betrugsbekampfungsbehordeの調査に基づく直接の成果」であると同庁のミヒャル・マン広報官は伝えた。

原題:Bruessel will Bulgarien Foerdermittel in Millionenhoehe kuerzen




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