2008年7月21日(月)18:33

メルケル首相:「ウクライナの自動的EU加盟はない」

キエフ(AP)

ドイツのアンゲラ・メルケル首相はウクライナを初めて訪問し、同国の欧州連合への段階的接近を支持した。しかし自動的にEU加盟につながるわけではない。私はウクライナとEUの安定連合協定締結を支持するつもりだ、とメルケル首相は月曜日キエフで語った。

メルケル首相はキエフでウクライナのヴィクトル・ユーシチェンコ大統領およびユーリア・ティモシェンコ首相と会談した。会談ではウクライナの目標とするNATO加盟も話題になった。この問題でメルケル首相は「加盟行動計画に対する誘導案内支援」を提案した。

「ウクライナはNATO加盟国になるだろう」。私はすでにブカレストでのNATO首脳会議の席で、これを文書で明確に記すよう求めた、とメルケル首相はユーシチェンコ大統領とティモシェンコ首相との会談を終えて語った。加盟問題はNATO加盟国とウクライナのみで協議・決定が行われる、とメルケル首相は強調した。

ウクライナは4月のNATO首脳会議で加盟プログラムへの受け入れを求めた。各国首脳はウクライナの要望を退けたものの、基本的にウクライナのNATO加盟要求の権利を認めた。

メルケル首相は月曜日キエフで、ウクライナと経済面、政治面で協力を強化したいというドイツの希望を表明した。両国関係はすでにきわめて良好だ。しかしウクライナへのドイツ企業の投資が一層進むよう、投資環境をさらに整える必要がある、とメルケル首相は述べた。ウクライナにとってドイツはロシアに次ぐ第二の貿易相手国である。

原題:Merkel: Kein Automatismus fuer EU-Beitritt der Ukraine




ホームへ戻る