2009年7月22日(水)16:44

ルーマニアとブルガリアは依然汚職が蔓延

AFP

EU加盟から2年半を経てもルーマニアとブルガリアは欧州連合の汚職撲滅対策の水準を満たしていない。欧州委員会の広報官は両国に関する進展報告書の発表にあたり、両国は「強い政治的な取り組み」に欠けると述べた。そのため欧州委員会はルーマニアとブルガリアをさらに最低1年間は厳しく監視する意向であるという。

欧州委員会は両国のこれまでの進展を「不十分」と評した。ブルガリアでは汚職や組織犯罪に対する改革が「政治家の十分な合意に支えられていない」。それゆえ法システムは依然「スピードが遅く、時に不公正であり、独立していないケースもある」と社会から捉えられている、と報告書は指摘している。欧州委員会はブルガリアに対し、法システムの独立に関する曖昧な文言を憲法から削除し、国境や地方官庁の汚職を撲滅するよう求めた。

欧州委員会はルーマニアに対してはさらに厳しい判断を下した。これまで実行された改革はあまりに乏しい。法システムは「一部政治的圧力の下」に置かれている。ルーマニアの改革を目に見える形で実現するためには、司法の政治からの独立が必要である。「司法制度の独立をはかるためには、政治的なコンセンサスが欠かせない」、と報告書は指摘している。

ルーマニアとブルガリアは2007年1月1日に欧州連合に加盟した。以来両国は法システムとEU補助金の扱いに関してEUの監視下に置かれている。EUは1年前ブルガリアに対して汚職対策の遅れを理由に8億ユーロの補助金を凍結した。そのうち1億1500万ユーロは今年5月に凍結を解除した。両国は依然改革が進んでいないため、欧州委員会は少なくとも2010年7月までは厳しい監視を続ける意向である。

原題:Rumaenien und Bulgarien verfehlen weiter Korruptionsstandards




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