2013年7月16日(火)
AFP
EU懐疑派の伸長や鯖の漁獲問題をめぐる争いにもかかわらず、欧州連合はアイスランドに対してEU加盟の扉を閉ざさない意向である。「アイスランドがそれを望むならば、私たちは加盟交渉プロセスを継続する用意がある」と欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長は、ブリュッセルでEU懐疑派のアイスランドのジグムンドゥル・ダヴィッド・グンラウグソン首相との会談を終えて語った。ヘルマン・ファンロンパイEU常任議長(EU大統領)も同様の発言を行った。
今春の議会選挙を受けて発足したグンラウグソン政権は、2010年に開始されたEU加盟交渉を中断している。人口32万のアイスランドの議会には今年の秋に加盟交渉継続の是非を論議してもらう。「それを受けて政府は今後の方針を判断する」とグンラウグソン首相は述べた。アイスランド政府はEU加盟問題を国民投票にもかける意向である。
現在、EUとアイスランドは緊張状態にある。長引く鯖の漁獲問題でEUは、乱獲を理由に制裁を行うとアイスランドに警告している。グンラウグソン首相はバローゾ委員長との共同記者会見の席でEUの制裁措置を厳しく批判し、自国の漁業政策を強い口調で弁護した。これに対しバローゾ委員長は「私たちは資源が危機に瀕していると考えている」とEUの立場を強調した。
原題:EU will Island die Tuer fuer einen Beitritt offen halten
Offener Streit um Makrelenfischerei