2014年7月15日(火)15:50

メルケル首相は西バルカン諸国にEU加盟支援を約束

ドイツのアンゲラ・メルケル首相(キリスト教民主同盟CDU)は西バルカン諸国に対して、民主主義と改革を前提として欧州連合への加盟を約束

ドイツ通信社dpa

「すべての国はEU加盟展望を持っている。いつの日か加盟プロセスが完了し、EU加盟に至るだろう」とメルケル首相は火曜日、ドゥブロヴニクで語った。

メルケル首相は法制度確立に向けた進展と、マケドニアとEU加盟国ギリシャの歩み寄りを求めた。ギリシャ政府は北部の州が同じくマケドニアと称することから、マケドニアに対して国名の変更を求めている。ギリシャの拒否権により、マケドニアは数年来EUとの加盟交渉のテーブルに着けないままである。

メルケル首相はアルバニア、セルビア、コソボ、マケドニア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナならびにEU加盟国のクロアチアとスロヴェニアの首脳会議に賓客として招かれた。クロアチアのイーヴォ・ヨシポヴィッチ大統領とスロヴェニアのボルト・パホル大統領は、西バルカン諸国の首脳とEUとの対話促進に努めている。

ヨシポヴィッチ大統領は「私たちはみな、欧州の南東地域がEU内にしかるべき場所を占めることを望んでいる」。しかしそのためには個々の国々がさらなる決意と勇気を示し、一層の改革を実行することが必要だ。クロアチア社会はEU加盟交渉によって良い方向に向かった、と語った。大統領はあわせて「そのためには私たちは和解を必要とする。和解なくして協力関係の強化はありない」と訴えた。

メルケル首相は、ここ数年のセルビアとコソボの対話プロセスは成功をおさめ、両国にEU加盟展望を開いた。両国の指導者は勇気を示した。それによって関係者すべてが恩恵を受けたのだ、と語った。

閉幕宣言ではEU・西バルカン首脳会議を組織するよう欧州理事会に求めている。メルケル首相は8月28日にベルリンで、旧ユーゴスラヴィアから分離独立した7ヶ国ならびにアルバニアの首相、外相、経済相を招いて会談を行う予定である。

原題:Merkel verspricht Westbalkan Unterstuetzung fuer EU-Beitritt




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