2015年7月9日(木)

メルケル首相はセルビアのEU加盟努力を評価

コソボ問題では「大きな歩み寄りの準備あり」

AFP

ドイツのアンゲラ・メルケル首相(キリスト教民主同盟CDU)はセルビアのEU加盟に向けた努力を評価し、「きわめて野心的な経済政策」を継続するようセルビア政府を励ました。このアジェンダは人々に「厳しさも」要求するが、すでに「顕著な成果」ももたらしている、とメルケル首相はベオグラードでセルビアのアレクサンダー・ヴチッチ首相との共同記者会見の席で述べた。

セルビア政府はコソボ問題でも「大きな歩み寄りの準備」を示している。またセルビアとアルバニアの間でも「まったく新しい質のコンタクト」が生まれている。ドイツ政府はこれを高く評価し、欧州委員会にも報告するつもりだ。西バルカンの安定化に向けたヴチッチ首相のイニシアチブはEU加盟プロセスにおける最初の章の交渉開始にあたって考慮されるだろう、とメルケル首相は付け加えた。

ヴチッチ首相は、セルビアはEU加盟に向けドイツに多大な支援を期待していると述べた。我が政府は財政赤字を6.6パーセントから1.6パーセントに引き下げることに成功した。国民は年金や給与の削減にあたって「大喜びというわけではなかった」が、国際通貨基金(IMF)はセルビアの努力を認めた。債務整理の局面が終われば経済は上向くだろう。セルビアはギリシャとは異なる道を選んだのだ、とヴチッチ首相は語った。

メルケル首相はバルカン情勢の「安定化」で「鍵」を握っているとヴチッチ首相は述べ、内閣には二人のドイツ人顧問がいると付け加えた。

バルカン歴訪のメルケル首相は水曜日にはアルバニアに向かう。セルビアに続く三番目の訪問地はボスニア・ヘルツェゴヴィナのサラエボである。今回の歴訪は、欧州連合の大国ドイツとバルカン諸国の関係ならびに経済・エネルギー問題が主要テーマとなっている。

原題:Merkel wuerdigt Serbiens Anstrengungen fuer EU-Beitritt
"Hohes Mass an Kompromissbereitschaft" in Kosovo-Frage




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