2016年7月8日(金)10:19
AFP
ポーランド議会は木曜日、憲法裁判所改革のための新たな法案を可決した。この法案は異論のある司法改革をめぐるEUとの論争を静めるものとされている。右翼保守派の与党「法と正義」PiSの提出した法案は同党の議員による賛成多数で可決され、今後上院と大統領の承認を残すのみとなった。
新たな法案は、現在憲法裁判所で係属中の案件をすべて新たに審理し直すことなどを定めている。また案件は提訴順に審理するよう定められている。
PiSが多数を占める議会は昨年12月、憲法裁判所の機能を著しく低下させる司法改革案を可決した。この司法改革とメディア法改革を理由に、EUは今年1月、ポーランドの法治国家性を審査する手続きを開始した。アメリカ合衆国も懸念を表明している。
PiSは新たな法案をめぐる論争は決着したと考えている。しかし野党は新たな規則を憲法裁判所のさらなる弱体化をはかるものとみなしている。
原題:Polnisches Parlament verabschiedet neues Gesetz zum Verfassungsgericht