2000年7月12日(水)04:21
ベルリン(ロイター)
イタリアのラムベルト・ディーニ外相は、計画中の欧州連合(EU)の東方拡大を2006年に延期する動きに警鐘を鳴らした。「ビルト」紙(水曜版)に対してディーニは、これまでの東方拡大のタイムスケジュール以外に対案はない、と述べた。ドイツとフランスの間で密かに東方拡大延期の取り決めが交わされているという噂について、ディーニ外相は、もし実際そのような取り決めが交わされたのなら「我々他のヨーロッパ人は大いに憂慮せざるを得ない」、その種の密約は政治の自殺にも等しい、と主張した。
「2002年の終わりに計画されているEUの東方拡大は全ヨーロッパにとって根本的な重要性を持つ。私は、東欧から何百万人もの労働者が流入して自国の労働市場が脅かされるとドイツ人が懸念するのを理解できる。しかし東方拡大は歴史的な決定であることを忘れてはならない」とディーニ外相は語った。
原題:Dini warnt vor Verschiebung der EU-Osterweiterung