2000年7月25日(火)13:57

ポーランドはクック外相のEU拡大期日に関する提案を歓迎

ブリュッセル(ロイター)

 ポーランドは新外相ヴラディスラフ・バルトシェフスキの言葉によれば欧州連合(EU)加盟をすみやかに推進する意向である。同時にまたバルトシェフスキは火曜日外相就任を機に訪れたブリュッセルで、イギリスのロビン・クック外相の提案を歓迎する旨を表明した。クック外相はロンドンの政府筋によれば、EUが今年末のニースにおける首脳会議で加盟候補国との加盟交渉終結の具体的期日を明示するべきであると述べたという。しかしこの要求はEU内では賛否両論がある。バルトシェフスキはこれに関し、クック外相の計画はポーランド政府の方針に沿ったものである。クック外相の要求は「EU内部で何らかの動きをもたらす可能性がある」と述べた。

 欧州連合はすでに二年にわたりポーランドを含む6カ国と加盟交渉を行っている。今年に入ってさらに6カ国と加盟交渉を開始した。これまで加盟候補国からの具体的加盟期日提示の要求はEUにより退けられてきた。

 先月外相に就任したバルトシェフスキはさらに、ポーランドは交渉を速める意向である、同国は今後は「急行列車でなくインターシティーのような」スピードに切り換え、2002年には加盟準備を終えたい、しかしEUの方も内部改革を進め、新たな国々の加盟に備えてもらわねばならない、と述べた。バルトシェフスキは加えてEUに対し、たとえばヨシュカ・フィッシャードイツ外相の提案した憲法条約などに関する改革論議には将来、加盟候補国にも発言権を与えるよう要求した。それが行われない場合は、将来のパートナーに対する現加盟国側の不信の現れと理解されよう、と述べた。

 バルトシェフスキ外相は、フィッシャー独外相とフランスのジャック・シラク大統領の提案した個々のEU加盟国同士の密接な協力(先行統合)を否定しなかった。しかし、欧州統合を推進しようとするそのような国々のグループは常に新たなメンバーを受け入れる用意があることを示さなくてはならない、と述べた。

原題:Polen begruesst Cook-Vorstoss fuer EU-Erweiterungsdatum