2001年6月6日(水)19:29
ブリュッセル(AP)
ヘルムート・コール前ドイツ首相は、EUの東方拡大の意義を強調した。新規加盟国の受け入れは道義的課題である、とコール前首相は水曜日ブリュッセルで述べた。「壁の向こう側に暮らすことになった」事態に関して、ポーランド、ハンガリー、チェコの人々に責任はないのだ。ヨーロッパの精神はこれらの国々がなければありえなかっただろう、と前首相は語った。
同時に前首相はユーロ導入も評価した。「私の考えでは、ユーロの導入は欧州統合のプロセスを後戻りできないものにしたという点で決定的に重要である。」統一通貨は単なる支払手段に留まらず、「とりわけアイデンティティー確認の手段」である、と述べた。コール前首相のこの演説は欧州国民党(EVP)の議員団を前に行われた。演説の契機となったのは、欧州統合の功績に対してEVPの議員団長ハンスゲルト・ペッテリンクに贈られた「ヨーロッパ人賞」(Merite Europeen) 金メダルの授賞式であった。
原題:Kohl hebt Bedeutung von Ost-Erweiterung der EU hervor
Euro als "Mittel der Identifikation" bezeichnet