2002年6月2日(日)10:36

旧ユーゴ諸国はEU加盟を希望

ブルド・プリ・クラーニュ(ロイター)

旧ユーゴスラヴィア諸国の大統領は土曜日、欧州連合(EU)に対して、できるだけ早くEUに受け入れるよう求めた。

「我々のメッセージはみな同じである。すなわち、欧州統合以外の解決策はありえないということである」とボスニアのベリズ・ベキッジ大統領は、スロヴェニアのブルド・プリ・クラーニュで開かれた中欧諸国首脳会合の席で述べた。

あわせて旧ユーゴ諸国はEUに対し、南東ヨーロッパに投資することにより、この地域の貧困の克服と一層の安定化を支援するよう求めた。「1970年代にEUは独裁政権の国々、スペイン、ポルトガルおよびギリシャに投資を行い、これらの国々を安定させた。90年代には同じことを中欧に対して行った。今度はヨーロッパの最も傷つきやすい部分、バルカン半島にこれを行うべきである」とユーゴスラヴィアのヴォイスラフ・コシュトニツァ大統領は語った。

この非公式首脳会合には16カ国の大統領が出席し、欧州統合プロセスにおけるバルカン地域の役割を議論した。ユーゴスラヴィアからはスロヴェニア、ボスニア、クロアチアおよびマケドニアが分離独立した。EUはすでにスロヴェニアとの間で、他の9ヶ国のヨーロッパ諸国と同様、加盟協議を行っており、2004年には加盟の運びとなる予定である。他の旧ユーゴ諸国に対しては、現在の拡大ラウンドの完了後の加盟に向けて協議を始めると約束をしている。

この首脳会合には上記の国々のほかに、ドイツ、オーストリア、ブルガリア、チェコ、ハンガリー、イタリア、モルダヴィア、ポーランド、ルーマニア、ウクライナおよびスロヴァキアが参加した。会議の枠外でユーゴスラヴィアとクロアチアは関税協定に調印した。アドリア海の国境をめぐるスロヴァニアとクロアチアの争いは依然続いており、最近はクロアチアの警察とスロヴェニアの漁船の間で幾度か小競り合いが起きている。

原題:Ehemals jugoslawische Staaten wollen in die EU




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