2002年6月7日(金)22:39
ヴィリニュス(ロイター)
リトアニアは金曜日、ソ連時代に建設されたイグナリーナ原発の閉鎖を求めるEUの要求に同意し、2009年を具体的な完全閉鎖の期日と発表した。
金曜日、EUとの加盟協議を終えたリトアニアのアルギルダス・ブラザウスカス首相は報道陣を前に、EUが望む具体的な約束を行わねばならない時に来ている。EUは原発脱退の明確な期日発表がなければ、原発脱退に対する財政支援の協議も行わないと伝えてきている、と述べた。イグナリーナ原発はリトアニアの電力の70%を供給している。
EUは現在リトアニアと2004年のEU加盟について交渉を行っている。その際EUはエネルギー項目に関して、惨事を引き起こしたチェルノブイリ原子炉と同様の危険性があるとされるイグナリーナ原発の2基の原子炉の閉鎖を求めている。リトアニアはEUに対し原発脱退の補償として24億ユーロの援助を求めている。ブラザウスカス首相によれば、EUからはいまだ具体的な援助の承諾が得られていないものの、リトアニアは援助を確信して協議に入るという。
これを受けてEU拡大担当のギュンター・フェアホイゲン委員は、来週行われるリトアニアとのさらなる協議でエネルギー項目の交渉が完了できると確信すると述べた。
原題:Litauen will Atomkraftwerk Ignalina 2009 schliessen