2002年6月15日(土)12:01
フランクフルト・アム・マイン(AP)
ドイツのヨハネス・ラウ大統領は、欧州連合の東方拡大が最後の最後で挫折する危険性を認めている。加盟交渉の最後の数ヶ月にもう一度「きわめて危険な」状況が訪れる可能性がある。「私は、拡大などできっこないなどと主張している政治家を知っている」。しかし私はタイムスケジュールを守るよう要求する、と大統領は『パッサウアー・ノイエ・プレッセ』紙(土曜版)に語った。
かつてキリスト教民主同盟の党首を務めたヴォルフガング・ショイブレは、欧州統合に対する独仏エンジンの意義を正しく認識していないなどとして連邦政府の欧州政策を批判した。ショイブレは、将来何が欧州の権限となり、何が加盟国の権限となるか、明確な規定を作るよう求めた。加盟国が決定的な権限を手放そうとしない限り欧州統合は成功しない、とショイブレはザールラント放送で語った。
原題:Bundespraesident want vor Scheitern der EU-Osterweiterung