2002年6月21日(金)07:37
ハンブルク(ドイツ通信社)
セヴィリアのEU首脳会議を目前に控え、ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)は、ドイツはEU拡大に伴う農業補助金の増額に応じないことを強調した。首相は『ビルト』紙(金曜版)に対して、「他国の要求を満たすために、いつもドイツが追加支払いに応じることがあってはならない。従来のEU農業政策を25ヶ国に拡大すれば、最終段階で現在より年間80億ユーロの負担増となる」と述べた。
その四分の一をドイツが一国で負担しなくてはならない。「これにはとても同意できるものではない。私たちは2004年にはほぼバランスのとれた予算を提出するよう取り決めたのである」とシュレーダー首相は続けた。
シュレーダー首相は、「連帯の原則が次の拡大後もEU内で適用されねばならない。すなわち、豊かな国は貧しい国に対して若干額を譲る必要があるのだ。また同時に言えるのは、EUの拡大はドイツの国民的利益に適うということである。ドイツは輸出に依存した国である。それゆえ私たちは貿易を行う市場と相手国を必要とする。この理由からも私は、いまだ解決していない農業問題を含めて加盟交渉が今年末までに完了できるよう尽力するつもりだ」と語った。
原題:Schroedr sagt kategorisch Nein zu hoeheren EU-Agrarbeihilfen