2002年6月24日(月)16:18

ポーランドはシュトイバー首相候補の要求を拒絶

ワルシャワ(AP)

ポーランドは、東部地域からのドイツ人放逐を定めたビェルト布告を撤回せよとのキリスト教民主同盟・社会同盟のエトムント・シュトイバー首相候補の要求を退けた。「われわれは当時の決定を最終的なものと見なしており、ポーランド政府はこの問題をあらためて取り上げるつもりはない」とレシェク・ミレル首相は月曜日ワルシャワで語った。

シュトイバー候補は日曜日、布告の撤回はポーランドが拡大欧州連合に成功裡に統合するための前提条件であると述べた。それゆえ布告の放棄はポーランド自身の利益にも適う。さもなくば放逐の不正は引き続き懸案として残されることになる、とキリスト教社会同盟の党首でもあるシュトイバー候補は、ライプツィヒにおける東プロイセン人のドイツ大会の席で述べた。

ブリュッセルの欧州委員会もシュトイバーの要求を退けた。「私たちが関心を持っているのは(加盟候補国の)現在の法体系のみである」とギュンター・フェアホイゲン拡大担当委員の広報官は述べた。「57年前に起きたことはわれわれの歴史のきわめて痛ましいエピソードである。しかしわれわれは未来に目を向けねばならない」とジャン・クリストフ・フィローリ広報官は語った。

1945年から46年に当時の共産主義政府のボレスワフ・ビェルト大統領によって公布された布告は、およそ250万人のドイツ人の財産剥奪と放逐の根拠となった。シュトイバー候補は同様にチェコに対してもベネシュ布告の撤回を求めている。

原題:Polen weist Stoibers Forderung zurueck - Erste Zusammenfassung




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