2002年6月27日(木)10:52
ドレスデン(AP)
北ボヘミア・ウースティー(Usti)の地方議会は、ベネシュ布告の撤回を求めたザクセン州議会の要求を退けた。ザクセン州議会のハイコ・コーゼル議員(民主社会党)が木曜日ドレスデンで伝えたところによれば、チェコのウースティーの議会は水曜日の夜遅く全会一致で拒絶を決議したという。ザクセン州議会は6月議会でチェコに対し、EU東方拡大に合わせ、第二次大戦直後に発令されたベネシュ布告の無効を宣言するよう求めていた。
ウースティーの地方議員はこの要求を驚きと不審をもって受けとめた。「これまでまったく問題のない、双方とって有益な協力関係で私たちと結ばれていたドイツの州が、1997年のチェコ・ドイツ宣言および1992年の善隣条約に反する決議を行った」、と可決された決議文には記されている。
さらにウースティーの議会は、戦後の歴史上初めてドイツ連邦共和国の公式筋からこのような恫喝的で非友好的な態度表明が行われた。この要求は断固として拒絶する。またこの問題に留まらずザクセン州議会の態度は欧州連合の見解とも相容れない、と決議している。
原題:Nordboehmen gegen Aufhebung der Benes-Dekrete