2004年6月18日(金)17:06

EU首脳会議はクロアチアを加盟候補国に承認

ブリュッセル(AFP)

EUは5月1日の大拡大ラウンド後も引き続き拡大路線を進む。ブリュッセルのEU首脳会議では、ルーマニア、ブルガリア、トルコに加えて、クロアチアも正式な加盟候補国となることが決定された。加盟交渉の開始に向け、2005年の春に「早めに」クロアチアとの政府間協議を行うことになった。加盟期日は発表されなかった。

交渉完了のスピードはひとえに加盟基準の達成に向けた進捗状況にかかっている、と首脳会議は声明を出した。クロアチアのイーヴォ・サナデル首相は、今日はクロアチアにとって「大きな一日」である。この決定は隣国にとっても明確なシグナルとなろう、と語った。

首脳会議はブルガリアとルーマニアに対しては、両国がそれまでに加盟準備を完了すれば2007年初めが加盟目標期日となると確認した。加盟交渉は今年中にも完了する予定である。両国との加盟条約は7月以降起草にかかり、来年の「できるだけ早い時点」に調印の運びとなる。

首脳会議は、すでに公式加盟候補国となっているトルコに対しては、加盟基準達成に向け「著しい進展」があったことを認め、トルコが政治的基準を満たしているか否かを12月に判断し、満たしていると判断された場合には「ただちに」加盟交渉を開始するとの約束をあらためて確認した。EU各国首脳は、秋に発表予定の欧州委員会の進捗報告書に基づいて判断する意向である。トルコのケースについても首脳会議は加盟目標期日を明言しなかった。

トルコのレチェプ・タイップ・エルドアン首相はブリュッセルで、我が国は加盟交渉を2005年3月に開始する用意があると表明した。我が政府は交渉開始のEU基準を達成すべく、懸命の努力を行っている。「われわれは目標にきわめて近づいた」、とエルドアン首相は語った。

原題:EU-Gipfel erhebt Kroatien zum Beitrittskandidaten




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