2004年6月29日(火)14:45

シュレーダー首相はトルコとの加盟交渉開始を予測

イスタンブール(AP)

ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相は、欧州連合が今年末にトルコとの加盟交渉開始を決定すると思うと発言した。欧州委員会によるトルコの加盟進展報告書は肯定的な内容になるだろう、とシュレーダー首相は火曜日に語った。私はその場合は加盟交渉が開始されねばならないとトルコのレチェプ・タイップ・エルドアン首相に保証した、と首相は述べた。アメリカのジョージ W. ブッシュ大統領はあらためてトルコのEU加盟に賛意を表明した。

「前提条件が満たされたならば、約束を破るような決定はできない」とシュレーダー首相はイスタンブールで開かれたNATO首脳会議の枠外で述べ、EUがすでに1963年に連合協約の形で将来の加盟を約束していたことを指摘した。加盟交渉開始の是非は12月のEU首脳会議で決定される予定である。

「加盟展望を拒むことができるなどと考える人々は根本的に考えをあらためる必要がある」とシュレーダー首相は野党に向けて語った。野党キリスト教民主同盟・社会同盟はトルコとの加盟交渉か意思を拒み、その代わりにパートナーシップの強化を主張している。

ブッシュ大統領は国立イスタンブール大学での演説で、「アメリカはトルコが欧州連合の一員となると信じている」。ボスポラス海峡に面したこの国は加盟基準の達成を急いでいる。トルコのEU加盟はイスラム世界と西側世界の関係進展にとって決定的な重要性を持つ。なぜならトルコは両方に属しているからだ。EUはこれ以上「唯一の宗教を奉じるクラブであっては」ならない、と主張した。

ブッシュ大統領はすでに日曜日のアンカラ訪問で、トルコ政府にEU正式加盟の期日を提示すべきだと求めていた。この発言はフランスのジャック・シラク大統領の批判を招いた。シラク大統領は月曜日、「出過ぎた振る舞い」であるとしてブッシュ大統領を非難した。「彼はこの問題で欧州連合に助言したり、意見の表明を求められたりする立場にないのだ。」

キリスト教社会同盟のミヒャエル・グロース州議員団長はシラク大統領の批判を歓迎した。同時にグロース議員団長は、この問題で卑屈な態度を取ったとしてシュレーダー首相を非難した。「シュレーダー首相は追従の限りを尽くしたのだ。」

原題:Schroeder erwartet EU-Beitrittsverhandlungen mit der Tuerkei




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