2004年6月30日(水)22:30
ハンブルク(AP)
ルーマニアのイオン・イリエスク大統領は、EU加盟交渉を10月までに完了できるとの確信を示した。残っているのはあと6項目だけである、と大統領は『フィナンシャル・タイムズ・ドイチュラント』紙(木曜版)に語った。エネルギー問題や競争など、いくつかの事項は7月中にも交渉を完了できる。最も難しいのは司法、行政、内政問題、ならびに環境保護である、と大統領は述べた。
「我々の世代の主たる目標は、豊かな国との経済格差を近いうちに縮小することである」と大統領は述べ、EUはこのような問題の解決に向けてモデルを作るべきだと要求した。大統領は税や賃金の競争に対する不安については「根拠がない」と退けた。スペインやポルトガル、アイルランドはEU加盟により目覚しい経済発展を遂げたが、「他のヨーロッパ諸国もこの新規加盟から大きな利益を得て、EUの経済力は全体で高まったのだ」とイリエスク大統領は語った。
ルーマニアは2007年1月のEU加盟を目指している。人口2,200万人のルーマニアはEUでは第7位の大国となる。
原題:Rumanien will EU-Aufnahmeverhandlungen im Oktober abschliesen