2005年6月27日(月)17:42

ブルガリアのEU加盟に遅延の恐れ

ソフィア/ブリュッセル(ドイツ通信社)

ブルガリアの議会選挙から二日過ぎ、欧州委員会はブルガリアに対し速やかに組閣を行うよう呼びかけた。あわせて欧州委員会の広報官は、もしブルガリアが必要な改革を期限どおりに実行しない場合は、2007年1月に予定されているEU加盟が遅れると強く警告した。

セルゲイ・スタニシェフ議長率いる社会党は、土曜日の選挙の結果第1党となり、与党国民運動(NDSW)およびトルコ系少数民族政党(DPS)と連立交渉を行う旨を表明した。8年前から野党の社会党は240議席中82議席を獲得したが、政権につくためには連立相手が必要となる。シメオン・サクスコブルグ首相率いる国民運動は53議席、トルコ系少数民族政党(DPS)は34議席を獲得した。

「時計の針は刻々と進む。期日どおりの加盟を果たすためには、一週一週、一ヶ月一ヶ月が加盟準備に意味を持つ」。「私たちは、必要な改革を継続できるよう速やかに組閣することを求める」、と欧州委員会の広報官はブリュッセルで述べた。

ブルガリアとルーマニアは、すでに調印された加盟条約によれば2007年1月にEUに加盟することになっている。しかし、条約の附帯条項に定められているように、両国が必要な改革を実行しない場合はこの期日を延期できる。とりわけ法治国家の確立と汚職の撲滅が求められている。二週間前には欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員がルーマニアに対し加盟の延期を警告したばかりである。

原題:Bulgarien droht Wartepause beim EU-Beitritt




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