2005年6月27日(月)18:12

ドイツ、フランス、ポーランドの外相はEUの拡大停止に反対

ワルシャワ(AFP)

ドイツ、フランス、ポーランドの三ヶ国外相は、EUの拡大停止に反対の姿勢を表明した。「不人気な約束」でも果たさねばならない。個々の国々のエゴイズムがEUの理念に優越するような事態は許されてはならない、とドイツのヨシュカ・フィッシャー外相(緑の党)は、ワルシャワで開かれたいわゆるワイマール三ヶ国Weimarer Dreieckの会合で語った。

フィッシャー外相はさらに、欧州連合を強化しなければ現在の危機は一層深刻なものとなろう。欧州連合はこれまで直面したうちで最大の危機を迎えている。拡大に関わる多くの市民の不安をしっかりと受けとめ、分析することが必要だ、と警告した。

ポーランドのアダム・ロートフェルト外相は、EUは袋小路に入っており、将来構想の欠如に悩んでいる。フランスとオランダがEU憲法を否決したのは民主主義の欠陥を示すものだ。政治指導層は一般市民の意見を長いこと軽視し続けてきた。これは「政治的危機であって、機構制度上の危機ではない」、と語った。

フランスのドストブラジ外相はポーランドとドイツの外相との会談の席で、EU拡大は共同の政策なしには失敗する。すべてのEU加盟国、中でもイギリスが責任を担わねばならない。「25ヶ国の連帯はフランスにとっても私たち三ヶ国にとっても最上位の関心事だ」、と強調した。「EUの精神、EUの努力、EUの使命は連帯することにある。」

一方、フランスのニコラ・サルコジ内相はパリで、ルーマニアとブルガリアの加盟後はこれ以上他の国をEUに受け入れぬよう主張した。両国の加盟後、新規加盟は「少なくとも機構制度が改革されない限り中止する」必要がある。「EUには境界が必要だ」、と与党UMPの党首を務めるサルコジ副首相は付け加えた。

原題:Weimarer Dreieck gegen Stopp der EU-Erweiterung




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