2006年6月10日(土)12:20

レーン拡大担当委員はEUの膨張に対し警告

ベルリン(ドイツ通信社dpa)

欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員は欧州連合の規模が「危機点」に達しているとの見解を表明した。EUは職場を失うのではないかという加盟国の懸念の高まりに配慮しなくてはならない、とレーン委員は『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング日曜版』Frankfurter Allgemeine Sonntagszeitungとのインタビューで語った。

EU拡大後にさらに職場が失われるのではないかとの懸念から、人々が欧州統合に倦み疲れているのは理解できる、とレーン委員は述べた。

「疑いの余地はない。拡大ブルースは聞き逃しようがない」。これには真剣に対応する必要がある。「それゆえ私たちは新たな約束を行わず、すでに約束した南東欧とトルコに集中する」。さらなる国を受け入れる能力は危機点に達している、とフィンランド出身のレーン委員は語った。

レーン委員は、ブルガリアとルーマニアのEU加盟準備状況に関する進展報告書を9月にドイツ連邦議会に提示すると発表した。「両国政府は現在汚職と組織犯罪の早急な撲滅に向けて多大の努力を傾けている。しかしこの二つが半年間で一掃できないことは私たちには分かっている」、と委員は語った。

原題:Erweiterungskommissar warnt vor Ueberdehnung der EU




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