2006年6月28日(水)17:36
ストラスブール(AP)
トルコのレチェプ・タイップ・エルドアン首相は、トルコのEU加盟交渉再開に対する欧州連合の態度を「不当」と論評した。エルドアン首相はストラスブールで欧州評議会の議論を終えて、加盟交渉の進捗をキプロスの承認と結びつけるのは不当であると新聞記者を前に語った。
EU加盟国の外相は6月中旬にトルコとの間で「学問と研究」の分野の交渉を完了している。しかしその際、EUとトルコ政府との間で著しい意見の相違が明らかになった。「キプロス問題を交渉と結びつけるのは倫理的観点からしてまったくアンフェアである」。「学問や文化、環境がキプロスと何の関係があるというのだ?」トルコに障害を設けようとしているだけではないか、とエルドアン首相は抗議した。
トルコは昨年夏、いわゆるアンカラ議定書に調印した。これはトルコとEUの関税同盟をすべての新規加盟国に拡大するものである。しかし議定書の内容はこれまでのところ実行されていない。
原題:Tuerkei bezeichnet Bedingungen fuer EU-Beitrittsgespraeche als unfair