2008年6月17日(火)15:04
ルクセンブルク(AP)
EU議長国スロヴェニアの見解では、アイルランドによるEU改革リスボン条約の否決は近い将来のクロアチアの欧州連合加盟を妨げるものとはならないという。「リスボン条約とクロアチアの加盟には何の関係もない」とスロヴェニアのディミトリ・ルーペル外相は火曜日ルクセンブルクで現EU議長として発言した。外相はこの発言で欧州議会議長団の月曜日の見解に反論した形になる。
欧州議会議長団は月曜日の晩ストラスブールで、リスボン条約の発効なしにEUのさらなる拡大を進めることは「ほとんど考えられない」と伝えた。これに対し、欧州委員会は議長国と合意の上で、拡大プロセスはアイルランドの否決による危機とは関係なく進められるべきであると要求した。「私たちは周到に定めた拡大政策を中断することはできない」と欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員は述べた。
EUは来年にも加盟交渉の完了が予想されるクロアチアのほか、他の旧ユーゴ諸国やトルコ、アルバニアに対しても加盟展望を与えている。加盟交渉完了にあたっては、新規加盟国の受け入れについてすべての加盟国および欧州議会の承認が必要となる。
原題:EU-Ratsvorsitz: Nein der Iren kein Hindernis fuer Beitritt Kroatiens