2008年6月19日(木)00:16

フェアホイゲンEU副委員長はアイルランドの否決でトルコのEU加盟が危うくなったとは考えず

ベルリン(AP)

欧州委員会のギュンター・フェアホイゲン副委員長は、アイルランドによるEU改革リスボン条約の否決後もトルコのEU加盟が危うくなったとは考えていない。「アイルランドは伝統的にEU拡大に好意的である。EUを今の時点で完全に閉じた組織と宣言するのはまったくの誤りだ」。「トルコはEU加盟候補国であり、アイルランド否決の人質ではない」、とビルト紙Bildはフェアホイゲン副委員長の発言を伝えた。

フェアホイゲン副委員長はこれにより、アイルランドのリスボン条約批准否決によりトルコの加盟は当面ありえないとしたキリスト教民主同盟(CDU)所属の欧州議員の発言に反論した形となる。一方で副委員長は、アイルランド国民の否決の背景にはブリュッセルのEU本部の芳しからぬ評判もあると認めた。「EU本部の権限集中に対する不信も一役買っている。しかし新しい条約はこの権限を明確に限定しようとするものなのだ」と副委員長は述べた。

原題:Verheugen sieht EU-Beitritt der Tuerkei auch nach irischem Nein nicht gefaehrdet




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