2008年6月22日(日)13:56
ベルリン(AFP)
ルクセンブルクのジャンクロード・ユンケル首相は、アイルランドにEU改革リスボン条約の批准を問う国民投票のやり直しを強いてはならないと警告した。今後の手続きに関する決定はアイルランド国民が行うのであって、国民投票をアイルランドに迫ることはできない、とユンケル首相はビルト日曜版Bild am Sonntagに語った。「私たちは外野から無礼な掛け声を浴びせてアイルランド国民をせき立てることは厳に慎むべきだ」と首相は付け加えた。
私はリスボン条約が発効するものと予測している。しかしそれがいつの時点になるかは分からない。「もし発効しなければ、私たちはEUで完全に機能不全に陥るだろう」とユンケル首相は語った。
ユンケル首相はリスボン条約の発効までEU拡大を停止するよう求めた。「現行のニース条約は27ヶ国体制でも問題がある。この条約を基盤とする限り、新規のEU加盟は不可能だ」と首相は述べた。しかし首相は一方で、アイルランドのリスボン条約否決を受けてトルコとの加盟交渉を凍結するよう求めたドイツ・キリスト教社会同盟(CSU)の要求にはきっぱりと反対する姿勢を示した。保守系のユンケル首相は、来年で任期の切れるジョゼ・マヌエル・バローゾ欧州委員長の後任候補として、これまでたびたび名前が挙がっている。
原題:Juncker: Irland nicht zu zweitem Referendum draengen f.H.O.