2009年6月22日（月）13：32
AFP
2011年に予定されていたクロアチアのEU加盟は無期限に延期された。7月1日から輪番制のEU議長国に就任するスウェーデンが、クロアチアと隣国スロヴェニアの国境紛争の仲介役を引き受けないと言明したからである。「これは二国間の問題である」とスウェーデンのカール・ビルト外相は、ブリュッセルでの議長国プログラムの発表の際に語った。一方、アイスランドに対しては迅速な加盟手続きが行われる可能性がある。
クロアチアのEU加盟は、5年前からEUに加盟しているスロヴェニアが昨年12月に拒否権を発動して以来、停滞している。バルカン半島の両国は1991年の旧ユーゴスラヴィアからの独立以来、僅かな土地とアドリア海の海域をめぐって争いを続けている。EUの仲介の下、先週金曜日に行われた協議はまた物別れに終わった。「今後は両国ともひとまず熟慮の期間を置く必要がある」とビルト外相は述べた。これによりクロアチアの加盟交渉は、今年末の完了を目指した当初の計画が不可能となった。
それゆえ次にEUに加盟する国はアイスランドとなる可能性が高くなった。加盟申請の是非についてアイスランド議会は6月末か7月初めに決定する予定である。ビルト外相はアイスランドに対し加盟交渉の短縮を約束した。「未解決の事項はきわめて少ない」と外相は述べた。アイスランドのEU加盟は2011年にも可能と専門家筋は見ている。
原題：EU-Beitritt Kroatiens auf unbestimmte Zeit vertagt